芭蕉も訪れた名刹
医王寺(真言宗 826年に空海が開基)は、源義経に従って活躍した佐藤継信・忠信兄弟の墓所として知られており、松尾芭蕉も訪れ 笈も太刀も 五月にかざれ 紙幟(かみのぼり) と詠んでいます。
アクセス
医王寺(飯坂町平野字寺前45)は飯坂温泉にほど近く私鉄の福島交通飯坂線で福島駅から20分、医王寺駅で下車し徒歩で15分ほどの場所にあります。
徒歩で最短で行く経路は下の地図のとおりですが、住宅街の比較的道幅の狭い道路なので車には注意が必要です。
要所要所に医王寺の方向を示す表示がありますので道に迷う心配はありません。
福島西インターチェンジ、大笹生インターチェンジからも近く、また駐車場も広くて車で訪れるのも便利な場所です。
大型バスは第2駐車場を利用することになります。
源義経と佐藤兄弟
佐藤氏は信夫庄司(信夫は福島市の旧郡名 庄司は荘園の管理者・荘官)と呼ばれていました。兄弟の母である乙和は、藤原基衡の弟、清綱の娘であるなど奥州藤原氏とは強い結びつきがあり、それが義経に対する忠節にもつながっています。
医王寺は佐藤氏の菩提寺であり、その薬師堂は佐藤基治が建立したものです。
医王寺には武蔵坊弁慶のものと伝えられる笈(仏具、衣服などを入れて背負って歩く道具)、義経のものと伝えられる刀、佐藤兄弟の遺品とされる鞍などが残されています。
乙和の椿
境内には乙和の椿があります。この椿には、兄弟の母である乙和の悲しみが椿に乗り移り、花が咲く前につぼみが落ちてしまうという言い伝えがあります。
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