コーヒー豆の系統樹
商品化されている種はアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ種)に限られています。
アラビカ種の原産地は南スーダンとエチオピアとされています。
また、カネフォラ種の原産地はビクトリア湖周辺から西アフリカとされています。
そして、美味しいとされているコーヒー豆はアラビカ種になっています。
アラビカ種のいろいろ
主なアラビカ種
エチオピア系
エチオピアには、各地域に3500種以上の野生種があると推定されています。
風味は、フローラル系、ハーブ系、柑橘系など多彩な特徴を有しています。
また、品種の混在もありますが、各地区特有の味わいを楽しむことができます。
ティピカ系
伝播ルートが
イエメン➡スリランカ➡ジャワ島➡ヨーロッパの植物園➡マルチユニーク島
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カリブ海諸島・ラテンアメリカ
と多岐にわたっていることから、多くの品種の遺伝的バックボーンになっています。
味の特徴はふたつのグループに分けることができます。
東ティモール パプアニューギニア コロンビア北部
ジャマイカ キューバ ドミニカ ➡ かすかな甘味と青草さ
ハワイ パナマ コスタリカ ➡ シルキーな中にコクがある
ブルボン系
伝播ルートは
イエメン ➡ ブルボン島(現在のレユニオン島)※突然変異 ➡ ケニア タンザニア 中南米
味わいは、ティピカ種よりはややコクがあり、柑橘果実の酸味が明確で、複雑なコクとバランスが良いことが特徴です。
参考文献
新版 THE COFFEE BOOK【著者】Anette Moldvae 【監修者】丸山健太郎 【発行】誠文堂新光社
新しい珈琲の基礎知識 【著者】堀口俊英 【発行】新星出版社

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